■ LEVOからのお知らせ

★『天然ガストラックの更なる普及に向けて』講演会を開催(1月23日)

 平成30年1月23日(火)、LEVO主催、国土交通省後援の『天然ガストラックの更なる普及に向けて』講演会が、ホテルグランドヒル市ヶ谷にて開催されました。会場には100名を超える皆様方が参加し、大聖泰弘先生(早稲田大学研究院次世代自動車研究機構 特任研究教授)の天然ガストラックへの期待についての基調講演と「天然ガストラック」に関わる皆様からの話題提供を頂きました。LEVOは、今後もこうした講演会等を通じて天然ガストラックの更なる普及拡大を図って参ります。
≪開催概要≫
・日時:平成30年1月23日(火)15:00 開演 〜 17:30終了
・会場:ホテルグランドヒル市ヶ谷3階 瑠璃東の間(東京都新宿区市谷)
・議事次第
◇主催者挨拶
    一般財団法人環境優良車普及機構            理事長  林 敏博
◇来賓挨拶
    国土交通省 自動車局 環境政策課           専門官  小松 明
          自動車局 貨物課            課長補佐 荏原 敏之
    環境省 水・大気環境局 自動車環境対策課        主査 池田 好美
◇基調講演
    早稲田大学研究院 次世代自動車研究機構     特任研究教授 大聖 泰弘
       「環境・エネルギー対策に対する天然ガストラックへの期待」
◇講演
(1) いすゞ自動車株式会社 NGV企画・設計部       チーフ・エンジニア 鹿内 和憲
   「天然ガス自動車開発の取り組み」
(2)一般社団法人日本ガス協会 天然ガス自動車室         部長 小笠原 慶
   「天然ガス自動車の普及に向けた日本ガス協会の取り組み」
(3)新潟運輸株式会社 業務部                  次長 繁野 修身
   「天然ガストラックの実用性について」
(4)一般財団法人環境優良車普及機構 企画調査部         部長  植木 繁
   「最近の天然ガス自動車普及に関する動向」

※講演の概要については、後日LEVOホームページに掲載する予定です。


挨拶:(一財)環境優良車普及機構 林理事長
基調講演:大聖泰弘教授(早稲田大学研究院)
講演(1):鹿内和憲氏(いすゞ自動車)
講演(2):小笠原 慶氏((一社)日本ガス協会)
講演(3):繁野修身氏 (新潟運輸)
講演(4):植木 繁氏((一財)環境優良車普及機構)


■ 海外情報

★AMFニュースレター(2017年第3号、2017年12月)【主要記事】

◆◆目次◆◆

○実証事業/プロジェクト/市場動向に関する情報
 パルプミルを用いたスウェーデンにおけるバイオメタノール生産
 ルーマニアにおけるセルロース系エタノールプラント建設
 米国のバイオディーゼル工場における廃油脂の活用
○政策/規則/指令/基準に関する情報
 欧州における将来の輸送のための電気燃料
 パームオイルからの一律のバイオ燃料製造禁止は、バイオ燃料によるCO2削減の好事例の排除につながる
○アジアでの注目ニュース
 中国は2020年までに全国的なバイオ燃料使用を計画
 新エネルギー車に関する中国の規制
 フィリピン国内のエタノール価格は19%下落
 ベトナム:オクタン価 92のガソリンに代わるバイオ燃料E5
 インドの船舶が間もなくメタノールで稼働する可能性
○航空での注目ニュース
 BIOREFLY(バイオ燃料生産プラント建設プロジェクト)について
○電気自動車での注目ニュース
 プラグイン電気自動車の未来
 EUにおける代替燃料車の登録
○IEA及びIEA-AMFニュース
 IEAの国際技術協力プログラム第2回会合
 自動車用先進燃料技術協力プログラム第54回執行委員会
 IEAバイオエネルギー技術ロードマップ
○出版物
 メタノールの歴史
 中国におけるICE(internal-combustion engine:内燃機関)車のエネルギー効率
 EUのゼロエミッション車
 2017年のEU ETS(European Union Emission Trading Scheme:欧州連合域内排出量取引制度)における動向と予測
 主要な世界のエネルギー統計情報2017
 CO2ベースの合成燃料評価
 糖蜜使用による間接的な市場への影響
○イベント
 略
出典:http://www.iea-amf.org/(英語ページ)

以下、いくつかの注目ニュースについて仮訳した情報を記載します。

◆◆政策/規則/指令/基準に関する情報◆◆

欧州における将来の輸送のための電気燃料
 液体燃料は、欧州及び世界の輸送用エネルギー供給の一部となるとみられています。バイオ燃料の持続可能な生産には制約があるため、再生可能電力をガソリン、軽油及びジェット燃料に転換するという選択肢(電気燃料)が新たな関心事となっています。ブリュッセルの輸送と環境NGOの委託を受けて作られた報告書では、電気燃料生産の現状と経済性、及び電気需要に対するEUの電気燃料供給の増加の影響などが考察されています。
 この研究から、電気燃料生産のコスト、特に投入電力のコストは、近い将来に克服することが難しく、競争力の観点から大きな障壁であることが判明しました。電気自動車への電気の直接供給と比較して、液体燃料生産のために電気を使うという相対的非効率性を考えると、電気燃料生産は、電化と効率の改善が2052年の脱炭素化目標に一致できないような輸送のニッチな分野の解決策として考えられるべきで、よく知られているように航空機向けが対象となるでしょう。
 この報告書はまた、電気燃料生産に使用される電気を「再生可能」として計上する規制上の問題を強調し、RED IIに基づいて提案された規制枠組みが、再生可能性の二重計上によって意図せずに欧州の環境目標を損なう可能性があることを強調しています。

Cerulogy_What-role-electrofuels_November2017 v1.2
出典:http://www.cerulogy.com/(英語ページ)

◆◆アジアでの注目ニュース◆◆

中国は2020年までに全国的なバイオ燃料使用を計画
 国家発展改革委員会、国家エネルギー管理局、財務省が共同で発表した計画によれば、中国は2020年までにエタノール添加ガソリンの全国的な利用を実施し、セルロースエタノールの大規模生産 及びその他の先進的なバイオ燃料を2026年までに生産します。
出典:Biofuels International, 13 September 2017(英語ページ)

新エネルギー車に関する中国の規制
 中国は、長く待たれていた新エネルギー車(NEV)のクレジット制度を当初の計画から1年遅れて2019年に発効させる予定です。 当初計画では、乗用車の企業平均燃費(CAFC)及び新エネルギー自動車(NEV)クレジットの2つの並行する行政措置が2017年9月27日に発表され、2018年4月1日に公式に施行される予定でした。
 NEVのクレジット制度では、自動車メーカーは2019年の売上高の10%、2020年の売上高の12%に相当する十分なNEVを生産する必要があります。2022年以降の固定パーセントポイントは将来発表されます。
 バッテリ電気自動車(BEV)の標準クレジットは、その航続距離と、車両重量と消費電力に基づく乗算係数に基づいて計算されます。プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)は仕様にかかわらず2クレジットを獲得し、燃料電池電気自動車(FCEV)のクレジットは車両の定格出力に基づく公式によって計算されます。
 中国の国内乗用車製造業者及び乗用車輸入業者は、すべてCAFC及びNEVのクレジット計算に従うこととなっています。 CAFC及びNEVクレジットの管理のためのプラットフォームが構築され、クレジットの通知、譲渡、及び取引が進められています。この措置では、実際のクレジットポイント、標準クレジットポイント及び目標クレジットポイントなどの関連する割当量の計算方法を明確に記載したCAFC及びNEVクレジットの計算が規定されています。
出典:Ministry of Industry and Information Technology, 27 September 2017(中国語ページ)
   http://www.sohu.com/a/204991693_352084(英語ページ)

◆◆IEA及びIEA-AMFニュース◆◆

自動車用先進燃料技術協力プログラム第54回執行委員会
 AMF TCP 第54回 ExCo会合は、10月30日?11月2日に茨城県つくば市(国立研究開発法人産業技術総合研究所)で開催され、進行中のすべてのアネックス(共同研究)について、活動の進捗状況と結果の報告がなされました。 進行中の共同研究は次のとおりです。
 ・アネックス55:リアルワールドのエミッションと燃費
 ・アネックス54:GDIエンジン及びアルコール燃料
 ・アネックス53-1:持続可能なバスシステム(フェーズ1)
 ・アネックス52:燃料の効率化(最適化)
 ・アネックス51:メタンエミッションコントロール
 ・アネックス50:ノンロードエンジンにおける代替燃料利用技術に関する研究
 ・アネックス28:代替燃料情報発信

 AMFでは自動車用燃料としてのメタノールの研究について、活動を開始する前の事務的な作業を進めています。
 開発途上国のバスに焦点を当てて持続可能なバスシステム(アネックス53)を継続することが決定されました(アネックス53_フェーズ2)。研究グループの代表はチリが継続して務めることとなりました。
 このアネックスで想定される取り組みは、発展途上国が内燃機関を使うバスにおいて、より先進的な基準の採用の支援、これらの国において新技術の導入を可能にする環境づくり、地域及びその国の研究開発能力の創出、統制とコンプライアンスの能力の発展させることです。
 別のアネックスでは、「大型車両の評価」について検討が開始されました。このアネックスの目的は、大型車両の性能を予測するためのより良い情報を提供し、燃焼室内の基礎的な燃焼プロセス及び排出ガスの生成機構をよりよく理解するために、リアルワールドにおける燃料消費データを収集することです。
 インドとインドネシアがオブザーバーとしてこの会議に出席しました。インドについてはAMFに加盟する手続きを進めています。
 次回のAMF TCP 第55回 ExCo会合は2018年5月8-11日、タイのバンコクで開催される予定です。


自動車自動車用先進燃料技術協力プログラム第54回執行委員会(AMF TCP 第54回 ExCo会合)
参加メンバー(茨城県つくば市 国立研究開発法人 産業技術総合研究所)
出典:http://www.iea-amf.org/(英語ページ)

◆◆出版物◆◆

EUのゼロエミッション車
 脱炭素化輸送は、気候変動に対する欧州の政策上の約束を達成する上で中心的な役割を果たすものです。 輸送部門は、2050年までにEUで温室効果ガス(GHG)排出量を60%削減することが期待されています。これらの約束を達成するには、乗用車の完全脱炭素が必要になると予想されています。 気温上昇を1.5℃に制限する、より野心的なCOP21の約束は2050年までに輸送分野の完全脱炭素化を要求しています。
 代替燃料の統計と情報(電気、水素、天然ガス、LPG)を提供する欧州委員会が主導するEAFO(欧州代替燃料監視機関)は、政策立案者が ゼロエミッションカー(ZEV)への急速な移行の持つ影響への理解を助けるように慎重に作成されたレポートを持っています。
 そこでは輸入化石燃料、温室効果ガス排出量、大気質、及びEU産業の全体的な競争力について、この移行の影響が考察されています。


EAFO Study - The transition to a Zero Emission Vehicles fleet for cars in the EU by 2050 HP
出典:http://www.eafo.eu/(英語ページ)

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