■ トピックス

★平成30年度専門紙記者懇談会を開催(4月13日)

大型LNGトラック及び最適燃料充填インフラの開発・実証事業について
〜日本初、大型LNGトラックの営業走行試験開始〜
 LEVOでは、いすゞ自動車(株)が受託した環境省の「大型LNGトラック及び最適燃料充填インフラの開発・実証事業」の一環として、日本初の大型LNGトラックを使用した営業走行試験を担当することとなりました。
 本事業では共同実施者として、いすゞ自動車鰍フほかシェルジャパン鰍ェ参加しており、いすゞ自動車鰍ェ2台の大型LNGトラックを製作し、LEVOはその車両の提供を受けて、大手貨物自動車運送事業者2社の協力のもと、下記により営業走行試験を実施することとしています。
 また、この大型LNGトラックに液化天然ガス(LNG)を供給するための燃料供給設備については、大阪市南港地区にLNGスタンドを開設する準備が、シェルジャパン鰍はじめとする関係者により進行中です。
1.試験概要
 佐川急便(株)及びトナミ運輸(株)の2社が、大型LNGトラック各1台を使用して、東京〜大阪間を営業運行することにより、大型LNGトラックの実用性、性能、環境性能等のデータを収集・分析し、環境省に報告する。
2.試験期間
 平成30年6月から平成31年2月頃までを予定
3.事業実施事業者
 いすゞ自動車梶Aシェルジャパン梶A(一財)環境優良車普及機構
4.試験車両
 いすゞ自動車 4軸低床 Gカーゴ同等車 最大積載量13トンクラス
 1回の充填で1,000q超の走行が可能
5.LNGスタンドの概要
 場  所 大阪市住之江区南港東1-4-9
 運営形態 エネクスフリート鰍ェ運営


営業走行試験用大型LNGトラック外観


大型LNGトラックの実証走行試験ルート(東京〜大阪間)

小型CNGトラック用エンジンの高効率化技術開発・実証事業について
 平成28年度にダウンサイジングした車種のエンジンをCNG化した小型トラックで、平成29年度に実走走行を行い、運行データを取得、分析しました(STEP1)。さらに平成29年度にエンジンをミラーサイクル化し、平成30年度からその車両で実証走行を行います(STEP2)。

≪STEP1(平成28年度ダウンサイジング車種のCNG化改造、29年度実証走行)≫
 平成28年度は、ダウンサイジングを目的とした車種を選定してエンジンをCNG化し、29年度は、改造小型CNGトラックの車両2台(ダウンサイジング)の実走走行を実施しました。走行実績と運転者の主な評価は以下のとおりです。
 実走走行の結果、ダウンサイジングによる燃費改善の効果が認められました。
○走行実績
・2トン車(佐川急便)は、東京都江東区で、平成29年3月から239日間、9,560kmを走行。
・3トン車(新潟運輸)は、神奈川県川崎市で、平成29年3月から203日間、12,005kmを走行。
○運転者の主な評価
【肯定的評価】
・現行CNGトラックよりもトルクを感じる。
・振動、騒音がさらに少なく、乗り心地が良い。
・走り始めると加速性が良く静かであり、走行時はディーゼルトラックと優劣をつけるほどの差はない。
・燃費が良くなり、燃料充填の間隔が長くなった。
【課題】
・ディーゼルトラックと比べて発進時にトルク不足を感じる。
・停車状態からの走り出しに若干物足りなさを感じる。

≪STEP2(平成29年度ミラーサイクル化改造、30年度実証走行)≫
 平成29年度にエンジンをミラーサイクル化して、平成30年度はその車両で実証走行を行います(STEP2)。
 平成30年4月から、ミラーサイクル化改造車両での実証走行を開始


改造小型CNGトラックの実証走行の概要(日本ガス協会委託事業)


ミラーサイクル化を図った天然ガスエンジン搭載の小型トラック

平成29年度低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業の結果の概要と環境対応型ディーゼルトラック交付決定車両のCO2削減効果
≪平成29年度低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業の結果の概要≫
 当機構では、環境省からの平成29年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等助金(低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業)を活用し、中小トラック運送業者について、燃費性能の高い低炭素型ディーゼルトラックへの代替に対して補助金を交付し、低炭素社会の創出を促進する事業を実施しています。
 この事業では、平成29年4月から平成30年1月までの間に大型5,228台、中型377台、小型382台、計5,987台が申請され、28億7千4百万円の補助金が交付されています。

≪環境対応型ディーゼルトラック交付決定車両のCO2削減効果≫
 当機構が、平成27年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(中小トラック運送業者における低炭素化推進事業)(環境省・国土交通省連携事業)の執行団体として、中小トラック運送業者に補助金を交付して環境対応型ディーゼルトラックに代替したことによるCO2削減効果(平成28年度)を算定しました。
 算定結果によると、平成27年度の交付決定車両全体(3,540台)の平成28年度におけるCO2削減量は9,880トン、削減率は7.4%でした。車種別では、大型がCO2削減量6,660トン、削減率6.7%、中型がCO2削減量1,940トン、削減率7.6%、小型がCO2削減量1290トン、削減率13.8%となり、大型のCO2削減量が全体の77%を占めていました。

【参考:「環境対応型ディーゼルトラック補助事業」と「低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」の補助対象車両の比較】
 「環境対応型ディーゼルトラック補助事業」は、平成26、27、28年度に実施された二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(26、27年度:中小トラック運送業者における低炭素化推進事業、28年度:中小トラック運送業者向け環境対応型ディーゼ ルトラック補助事業)で実施された事業のことで、29年度の補助対象車両の適合基準の変更に伴って「低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」に名称変更されています。両事業の補助対象車両の比較(排出ガス識別記号)は、次に示すとおりです。


「環境対応型ディーゼルトラック補助事業」と「低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」の補助対象車両の比較(排出ガス識別記号)

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