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★AMFニュースレター(2018年第1号、2018年6月)【主要記事】
◆◆目次◆◆
目次
〇実証事業/プロジェクト/市場動向に関する情報
FT燃料の製造
木材からのイソブテン由来のガソリンとジェット燃料
ネステがヨーロッパに再生可能プロパンを提供
ヨーロッパの燃料タイプ別の新車登録状況
〇政策/規則/指令/基準に関する情報
カナダ:代替燃料インフラへの資金提供
米国とカナダ向けの新しいCNG基準
メキシコ:HDV排出ガス基準
ブラジル、バイオ燃料政策を確立
〇アジアでの注目ニュース
日本:水素のGHG排出量
インドネシア:蒸気機関車でB20をテスト
インドネシア:電気自動車産業のロードマップ
〇IEA及びIEA-AMFニュース
自動車用先進燃料技術連携プログラム第55回執行委員会
〇出版物
AMF年次報告書2017
クリーンエネルギープログレスの追跡
リグノセルロース系バイオエネルギー作物の持続可能性
米国エネルギー作物の生産量の潜在性
ACEA Tax Guide 2018
ヨーロッパの先進バイオ燃料
代替燃料車のライフサイクル評価
電気を利用し製造した燃料の将来のコスト
バイオ燃料の間接土地利用変化(ILUC)GHG排出量
欧州の輸送用GHG排出量は依然として上昇
2016年のEUにおける燃料の品質
商業輸送は2050年までに化石燃料を使わない可能性がある
先進バイオ燃料に関する新技術
〇イベント
略
出典:
http://www.iea-amf.org/(英語ページ)
以下、いくつかの注目ニュースについて仮訳した情報を記載します。
◆◆実証事業/プロジェクト/市場動向に関する情報◆◆
ヨーロッパの燃料タイプ別の新車登録状況
2018年の第1四半期には、EUの新車(乗用車)の37.9%はディーゼル車でした。ガソリン車は55.5%を占めました。APV(次世代環境自動車)は2018年第1四半期のEUの車販売の6.5%を占め、全車の1.7%を占めました。
ディーゼル車の登録台数は1,574,333台となり、 2017年の同期間に対し322,622台(17.0%)減少し、ディーゼル車の需要減は、主にガソリン車販売増により相殺されました。ガソリン新車の販売台数は2,303,129台(14.6%増)で、昨年より約30万台増加しました。
これまでのところ、2018年にEUのAPVに対する需要は26.9%増加しました。これは、電気自動車(34.3%増)とプラグインハイブリッド車(60.2%増)の台数が最も大きく伸びたためで、トータルで充電により走行する自動車は2018年1月から3月の3か月間で69,898台(47.0%増)登録されました。同時に、139,556台のハイブリッド自動車(HEV)がEUで販売され、2017年の第1四半期に比べて25.7%増加しました。NGV、LPG、E85の市場も好調に年度が始まり、需要は12.0%増加しました。
1年前と比較して、APV売上高は、ドイツ(73.4%増)、スペイン(53.4%増)、フランス(15.3%増)の順で増加しました。APVの需要は、英国(+ 9.8%)やイタリア(+ 9.0%)でも引き続き緩やかなペースで推移しました。
新車の燃料タイプ:ディーゼル-17%; ガソリン+ 14.6%; 電気+ 47%、2018年第1四半期(03/05/2018)
出典:
ACEAプレスリリース、ブリュッセル、2018年5月3日(英語ページ)
◆◆政策/規則/指令/基準に関する情報◆◆
米国とカナダ向けの新しいCNG基準
自動車用の圧縮天然ガス(CNG)燃料システムの新しい二国間基準が2018年3月に発表されました。このCNG燃料システムの基準は、2016年のDoE(米国エネルギー省)とカナダの天然資源省の天然ガス自動車作業計画の優先事項となっています。
新しいNGV 6.1基準には、現業界の規定や基準をさらに調和させるための改訂が含まれているほか、車両燃料システムの性能及び検証に関するテスト要件の追加が含まれています。
出典:
NGT News、2018年3月28日(英語ページ)
◆◆アジアでの注目ニュース◆◆
インドネシア:電気自動車産業のロードマップ
インドネシア政府は、2025年までに国内で製造される全車両の少なくとも1/5を低炭素排出車(Low Carbon Emission Vehicles : LCEVs)にする計画があります。これに対応するためにインドネシアの電気自動車業界の規制枠組み(インセンティブを含む)についての議論が進行中です。このため、同国自動車業界の関係者は、インドネシア市場で電気自動車を発売するための製造設備への投資の前に、政府のそうした議論の結果とロードマップが示されるのを待ち望んでいます。一方、三菱自動車は、電気自動車10台および4基の充電設備を寄贈しました。これは、インドネシアの電気自動車に関連するインフラ開発に対する支援のあらわれです。
出典:
Indonesia-investments、2018年2月27日
◆◆IEA及びIEA-AMFニュース◆◆
自動車用先進燃料技術連携プログラム第55回執行委員会(AMF TCP第55回 ExCo会議)
第55回AMF ExCo会議は、タイのバンコクで2018年5月8?11日に開催されました。AMFの共同研究について最新の活動の進捗状況と結果の報告がなされました。進行中の共同研究のAnnex(共同研究)は次のとおりです。
・Annex 55 :実走行時の排出ガスと燃料消費量
・Annex 54 :GDIエンジンおよびアルコール燃料
・Annex 53-1 :持続可能なバスシステム(フェーズ1)
・Annex 52 :効率向上のための燃料
・Annex 51 :メタンエミッションコントロール
・Annex 50 :ノンロードエンジンにおける燃料と技術の代替案
・Annex 28 :代替燃料情報発信とAMFwebサイトの運営
なお、自動車用メタノール及び重量車排ガス評価のAnnexは、共同研究を開始する前の最終手続き中です。
新しいAMFの研究のための興味のあるトピックスは、電気燃料、市場導入に関する教訓、先進船舶用燃料、バイオ燃料の役割、電気と水素を利用した輸送セクターの脱炭素化です。これらについては、次のExCo会議でさらに議論されます。
インドのAMF加盟が今回のExCo会議に間に合い、AMF加盟国が16カ国18団体になりました(オーストリア、カナダ、チリ、中国、デンマーク、フィンランド、ドイツ、インド、イスラエル、日本、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、タイ、アメリカ)。
次回第56回ExCo会議はインドのニューデリーで10月15日〜18日に開催されます。
自動車用先進燃料技術連携プログラム第55回執行委員会
参加メンバー(タイのバンコク)
出典:
http://www.iea-amf.org/(英語ページ)