AFIR〈Alternative Fuels Infrastructure Regulation〉


AFIR〈Alternative Fuels Infrastructure Regulation〉
代替燃料インフラ規則

欧州委員会は 2021 年 7 月 14 日、2050 年の気候中立〔温室効果ガス(GHG)実質排出ゼロ〕の実現を目指し、2030 年の GHG 排出を 1990 年比で少なくとも 55%削減するため、政策パッケージ「Fit for 55」を発表した。

「AFIR(代替燃料インフラ規則)」は、「Fit for 55」における運輸部門に関する提案の一つである。

2022年6月にEU理事会、2022年10月に欧州議会でそれぞれ採択され、2023年3月現在欧州委員会、欧州議会、EU理事会の3者間で協議が行われている。

AFIRでは、電力や天然ガス、水素などの代替燃料インフラの整備促進についてEU加盟国が取り組むべき政策の最低要件を定めた現行の「代替燃料インフラ指令」を置き換え、加盟国に直接適用される新たな「代替燃料インフラ規則」を提案。
主要な空港と港湾における航空機、船舶への電力供給、大型商用車用の水素ステーションを含む、より環境に優しい代替燃料の利用促進に必要なインフラの整備を目的としている。


【出典・参考情報】
独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)
『欧州グリーン・ディール』の最新動向(第 3 回)モビリティ政策の動向
2022年2月 ブリュッセル事務所海外調査部
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/862f1a922a2742b1/20210051_02.pdf


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