CA-LCFS〈California’s Low Carbon Fuel Standard〉


CA-LCFS〈California’s Low Carbon Fuel Standard〉
LCFS〈Low carbon fuel standard〉
カリフォルニア州低炭素燃料基準低炭素燃料基準

CA-LCFS」または「LCFS」は、輸送用燃料の炭素強度(Carbon Intensity/CI)を削減することにより、GHG 排出量の削減と低炭素燃料の利用促進、石油依存度の低減、大気質の改善を目指す米国カリフォルニア州の制度であり、2011 年から施行されている。

同制度における CI とは、燃料のライフサイクル(生産・輸送・消費)全体のエネルギー量に対するGHG 排出量を指す。
年ごとに設定された CI 基準を事業者が遵守し、基準値を年々逓減することで GHG 排出量削減を実現する。
また、低 CI 燃料や石油サプライチェーンにおける低炭素プロジェクトに対してクレジットを付与し、クレジット取引市場を活性化させることで、低炭素燃料や技術の利用促進を図っている。
CI 削減目標は、2011 年の施行以来何度か改訂され、現在(2021年)は2030 年までに 2010 年比で 20%減とされている。

対象となる輸送用燃料は、ガソリン、ディーゼル、化石燃料由来の圧縮天然ガス(Compressed Natural Gas/CNG)・液化天然ガス(Liquefied Natural Gas/LNG)・液化圧縮天然ガス(Liquefied Compressed Natural Gas/L-CNG)、バイオマス由来の CNG・LNG・L-CNG、電気、圧縮・液化水素、エタノールを 10%超含むブレンド燃料、バイオマス由来のディーゼルを含むブレンド燃料、変性エタノール(E100)、純バイオマス由来ディーゼル(B100)、その他の液体・非液体燃料であり、これらの燃料を州内に供給する事業者が規制を遵守する。

※LCFS〈Low carbon fuel standard〉


【出典・参考情報】
独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)
米国・カリフォルニア州の気候変動対策と産業・企業の対応
2021 年 4 月 海外調査部ニューヨーク事務所
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/c24313e89de8916c/20210006.pdf


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