H₂-DRI〈Hydrogen-based direct reduced iron〉


H₂-DRI〈Hydrogen-based direct reduced iron〉
水素系直接還元鉄

「H2-DRI」は、水素を使った鉄鉱石の還元により作られる水素直接還元鉄のことをいう。

現在、日本の製鉄所で広くおこなわれている製鉄方法は、鉄鉱石やコークス(石炭)を「高炉」とよばれる炉に投入し、炉の中で鉄鉱石から鉄だけを取り出す(還元)と同時に、鉄鉱石を溶かす(溶解)工程を一貫でおこなう「高炉法」である。

コークス(石炭)を使って鉄鉱石を還元するため、CO₂が発生する。
しかし、水素還元製鉄技術は、コークスのかわりに水素を使って還元するため、CO₂の発生を削減することが可能となる。

この技術は世界的にもまだ確立されてはいないが、日本では世界に先駆けて、2008年から「水素活用還元プロセス技術(COURSE50)」というプロジェクトを開始している。


【出典・参考情報】
経済産業省 資源エネルギー庁
水素ベースの直接還元鉄
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/suiso_seitetu.html


IEA・国際共同研究 関連用語集