RED〈Renewable Energy Directive〉


RED〈Renewable Energy Directive〉
再生可能エネルギー指令

欧州議会は、2008年12月17日に「再生可能資源由来エネルギーの利用促進に関する欧州議会及び欧州理事会指令(指令番号Directive (EU) 2018/2001)」、Directive of the European Parliament and of the Council on the Promotion of the Use of Energy from Renewable sources:再生可能エネルギー指令を採択した。

「再生可能エネルギー指令(RED)」は2008 年1月23日に気候・エネルギー政策パッケージの一部として欧州委員会によって提案されたもので、採択された修正案においては、2020年に全加盟国へ輸送用燃料へのバイオ燃料や再生可能エネルギー由来電力等の再生可能燃料の最低 10%導入を義務づけるとともに、環境持続性並びに社会的な持続性を含むバイオ燃料の「バイオ燃料等の持続性基準(Sustainability Criteria for Biofuels and other bioliquids)」が示されている。

本指令は、2018 年に改定され(REDⅡ)、2030 年までに最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギー比率を少なくとも 32%とするとされた。

さらに、欧州グリーンディールで掲げた2030 年目標を達成すべく、「Fit For 55」政策パッケージの一つとして改定(REDⅢ)が進められ、EU理事会(閣僚理事会)と欧州議会は2023年3月30日、エネルギーミックスに占める再生可能エネルギー比率の目標を規定する再生可能エネルギー指令の改正案に関して、暫定的に政治合意し、EU全体の最終エネルギー消費ベースのエネルギーミックスに占める再エネ比率を法的拘束力のある2030年目標を42.5%とし、努力目標として2.5%分を追加することで、2030年の再エネ比率45%の達成を目指す。


【出典・参考情報】
一般財団法人石油エネルギー技術センター(JPEC)
2023 年3月 調査国際部 欧州長期出張員事務所
ネットゼロに向けた欧州における環境政策の動向
https://www.pecj.or.jp/wp-content/uploads/2023/03/JPEC_report_No.230303.pdf

環境省
参考資料Ⅰ:EUにおけるバイオ燃料に関する政策動向
https://www.env.go.jp/content/900442666.pdf


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